【インタビュー】自身の成長と共に大きなチーム作りが目標
自身の成長と共に大きなチーム作りが目標

プロフィール

今村 はるか(いまむら はるか)さん
年齢:35歳
形態:正社員
入社:2010年
通勤:車で30~40分

会社概要

社名:カルー株式会社
代表:具志 林太郎
資本:990万円
売上:非公開
設立:2010年3月
従業員数:正社員31名・アルバイト15名
事業:医療情報メディア運営、医療機関向けシステム開発
ラボ場所:神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-1 アイクロス湘南8E
最寄駅:辻堂駅 徒歩5分

そろそろ自分らしい働き方を始めませんか? ジョブパーク湘南は、湘南を中心とした地域への転職やフリーランスのお仕事探しを応援します。今回は湘南、藤沢市にある日本最大級の病院口コミサイト『カルー』を運営するベンチャー企業、カルー社を訪問、チーフデザイナーとして働くの今村さんにお話を伺ってきました。

育児をしながら創業期から事業に参加。きっかけはタイミングとご縁

編集部:今村さんは2010年にカルー株式会社(以下、カルー)にデザイナーとして入社されたとのことですが、前職でもデザイナーだったのですか?
今村さん:デザイナーといっても企業に勤めていたわけではなくて、知り合いづてに頼まれてWEBサイトやPOPを制作することはありました。いわゆるフリーランスですね。当時は子どもも小さかったので、ほぼ専業主婦だったのですが。

編集部:フリーランスのデザイナーを経て、カルーに入社されたと。
今村さん:2年間ほど子育てをしながらデザインをやっていて、ちょうど上の子が幼稚園に入るタイミングで、大学時代のサークルの同期で現CTOの松原から、会社を立ち上げるからと声をかけていただきました。

編集部:タイミングよくサークルの同期から声がかかったと。
今村さんはい。子どもの入園で時間に余裕ができ、私自身も活動の幅を広げたいという意識が強くなっていた頃でした。良いタイミングでしたね。弊社の代表とは面識はなかったのですが、同じ大学の先輩ということもあり、ご縁があったと思っています。

編集部:入社を決めたきっかけは何かあったのですか?
今村さん:当時ははっきりとしたビジョンがあったわけではないのですが、もともとパソコンでデザインしたり、制作したりすることがすごく好きだったので、私にできることがあるのならというチャレンジの気持ちですね。

やりがいは、チームとして仕事をすることで可能性が広がっていくこと

編集部:カルーでの役割や仕事のやりがいについて教えてください。
今村さん:チーフデザイナーのポジョションに就いており、部署内のマネジメント半分、プレイヤーとしてデザインすること半分ぐらいの割合で働いています。デザイナーという職種の枠にとらわれず、幅広い業務に携われること、裁量の大きい仕事ができることは非常に面白いですね。どう成長していくのか、どう貢献できるのか、すべて自分自身で判断して実践していけますから。

編集部:今、デザイナーは何人ぐらいいるのでしょうか?
今村さん:デザイナー・アシスタントデザイナー合計5人です。デザイナーは、いかに人のデザインを多く見るかが経験値となりますので、たくさんのメンバーがいることで、自分にはないアイデアや発想が得られ、成長スピードも速くなると感じています。

編集部:今は5人ですが、入社当初のデザイナーは今村さん1人で?
今村さん:はい。企業での実務経験もなく、聞く人もいない状況の中、1人で必死にやってきました。そのおかげで成長できた部分は大きいと思います。ただ、1人でできることには限界がありますから、会社が大きくなるにつれてデザイナーチームの組織づくりに力を入れるようになりました。チームで仕事をすることで、できる仕事範囲が広がっていくことは面白く、とてもやりがいを感じています。

編集部:チームとなると色々な人がいらっしゃると思いますが、これから働きたいという人だと、どんなタイプの人が合うと思いますか?
今村さん:会社としては、個々の裁量をとても重視しています。自由が多い会社なのですが、成長していくためには、自分の中に芯を持っている人でないと厳しいです。自分自身で能動的に学び、吸収していけるタイプの人が合っていると思います。

編集部:今村さん自身は今後、どのような目標があるのでしょうか?
今村さん:やはり、自分自身の成長はもちろん、チームとして大きくなっていくことが、会社への貢献にもつながると考えています。なので、デザイナーの教育に注力して、大きいチームへと育てていきたいというのが今の目標です。

コロナ禍のワークスタイル見直しにより「好きな場所で働き、住みたい場所に住む」という選択肢が広がった

編集部:創業期メンバーの3人はSFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)の先輩後輩の関係ということですが、今村さんは、もともと湘南エリアに馴染みがあったのですか?
今村さん:はい、すぐ近くの戸塚区出身なので、会社のある湘南エリアは昔から馴染みのある場所でしたね。ただ、設立当初は中目黒にある本社が勤務地だったので、当時は苦労しながら通勤していました。

編集部:湘南に移ったのは立ち上げからどれくらいですか?
今村さん:2~3年経ってからですね。それまでは、先が見えない中でみんながむしゃらに働いていましたから。オフィスを構えて人を増やそうというタイミングで、湘南に移りました。当初のメンバーは全員、湘南に馴染みがあったので、「湘南エリアの人材を活かし、地域に根ざした会社にしていきたい」という想いがありました。

編集部:メンバーも職住近接の人が多いですか?
今村さん:はい、鎌倉や茅ケ崎・藤沢など湘南エリアが多いですね。私は横浜市なので、通勤時間は30~40分くらいです。都内に通勤するよりは楽ですね。

編集部:職住近接の良さは何かありますか?
今村さん:通勤時間というコストが少なくなることで、自分の時間が増えることだと思います。

編集部:都心ではなく、湘南で働くことにメリットは感じますか?
今村さん:やはり人が密集していないという点でしょうか。都心では、満員電車やカフェに入るにも待ち時間があるというのが普通なので、ストレスが多いですよね。辻堂にいると、そこまで人の多さが気になることはありません。とくに新型コロナウイルス感染症が起きてからは、人の密集が少ないことのメリットは大きいです。また、コロナ禍によりテレワークが一気に広がり、ワークスタイルも見直されていますよね。必ずしも東京など利便性の良い場所で働く必要もなくなってきて、今後は「自分の好きなエリアで働いて、住みたい場所に住む」ということが、より一層選択しやすくなってくると思います。湘南エリアに魅力を感じる人が、そのまま湘南を職住の拠点にできるのではないでしょうか。

編集部:逆に湘南で働くデメリットはありますか?
今村さん:個人的にデメリットを感じることはありません。ただ、営業の方は移動が多いので、交通の便が良い場所の方が楽なのかもしれませんね。

会社として仕事と家庭の両立をサポート。子育てしながら働き続けられる環境

編集部:これからカルーで働きたいと考えている人に向けて、メッセージをお願いします。
今村さん:デザイナーで言うと、教育が手厚いと思います。ただ、確立した研修プログラムがあるわけではありません。個々の現時点でのスキルや、その時の会社のニーズなどに合わせて、「こういう風に成長していこうね」と、しっかりと長期プランを設定します。そして、その目標から逆算して、1カ月後、3カ月後と、短期的な目標に沿った課題設定をし、一段階ずつステップアップできるようにしています。ですから、学びたい・成長したいという意欲がある人には、すごく良い環境が提供できると思います。

編集部:未経験からでも可能ですか?
今村さん:今のメンバーの多くは未経験からスタートし、今では現場でバリバリ活躍してくれています。状況を判断する力、自分のバリューを考えられる力が付けば、スキルは後からいくらでもついてくると考えているので、私はその部分を徹底的にサポートしたいと思っています。自分で考える力がある人は、どんどん成長していきますね。

編集部:今村さん自身も子育てされていますが、家庭との両立はできますか?
今村さん:そこに関してはすごく融通が利きます。弊社は、家庭と仕事の両立を前提とした働き方を大切にしています。とくに、小さいお子さんがいて、働きたいけれどどう働けばいいのか分からないという人こそ、ぜひ相談して欲しいですね。その人その人に合った働き方ができるように、バックアップ体制もしっかりしています。

編集部:雇用形態を変えるようなイメージですか?
今村さん:お子さんの成長に合わせて、雇用形態を変えてステップアップしていくやり方もありますし、フレックス制を採用しているので、働きやすい時間帯に出社することもできます。もちろん時短勤務や状況に合わせてリモートワークも可能です。私自身もそういう風に自分のライフスタイルに合わせてもらうことで、末の子どもが1歳の頃から働き続けることができました。

編集部:実際に育児をしながら働いている人も多いですか?
今村さん:ほとんどがそうですね。既婚者や子育て中の方が多いです。入社してから結婚した人や、産休・育休を取った人もいます。もちろん男性の育休取得実績もありますよ。ライフステージの変化に合わせて、働きやすい環境を整えているので、定着率も高いです。

編集部:そこは大事なポイントですね。
今村さん:そうですね。ワークライフバランスを整えて、優秀な社員が長く働けるということは、結果的に会社としてもメリットしかありませんから。