【インタビュー】小田原に移住、IT上場企業で働く
東京の経験、地元企業にUターン転職がもっと増えていけばいい

プロフィール

飯田 瞬(いいだ しゅん)さん
年齢:35歳
形態:正社員
入社:2018年2月
部署:開発部
役職:ディレクター
通勤:電車で10分

会社概要

社名:Hamee株式会社
代表:樋口 敦士
資本:535,800 千円(2019年4月30日現在)
売上:売上(連結)103億円 ※2019年4月期
設立:1997年4月
(設立は1998年 5月 ※マクロウィル有限会社として)
従業員:連結311名(2019年4月30日現在)
事業:プラットフォーム事業・コマース事業・グローバル事業
場所:神奈川県小田原市
最寄駅:電車で10分

そろそろ、満員電車の通勤を見直しませんか? ジョブパーク湘南は、湘南を中心とした地域への転職やフリーランスのお仕事探しを応援します。今回は小田原市にあるIT上場企業、ハミィ社を訪問、ディレクターとして働く飯田さんにお話を伺ってきました。

東京で経験を積み、地元の小田原にUターン転職

編集部:まずは、飯田さんがHamee株式会社に入社された経緯やどのような仕事をしているかを教えてください。
飯田さん:もともと東京のインターネット系の会社でWEBディレクターとして働いていました。いつか地元の小田原に戻りたいという気持ちがあったので、10年ほど働いた後、Uターン転職という形で2018年の2月、Hamee株式会社にディレクターとして入社しました。

編集部:転職のタイミングとして何かきっかけがあったのですか?
飯田さん:今35歳なので、そろそろ親の老後の話が出てきたり、自分の体力的な問題なども考えると年齢的にも地元に戻りたいなと。このまま東京で長時間労働が続いていくと不安だなというのも感じていました。

編集部:そこで地元企業であるHamee株式会社が候補になったのですか?
飯田さん:実はHamee株式会社になる前の携帯ストラップを販売していた頃から知っていました。社名は当時から変わっていましたが、そこでちょうどディレクターを募集していたので、こんなチャンスはなかなかないだろうと思い切って応募したのがきっかけです。

編集部:小田原が地元ということで、もちろん場所が重要だったと思うのですが、他に何か決め手はあったのですか?
飯田さん:面接してくれた方がすごく人当たりがよくて、自分とフィーリングが合うなと思ったところです。入社後もその方が僕の上長になってくれたので、とても働きやすかったですね。

編集部:Hamee株式会社では具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか?
飯田さん:形容するのが難しいですが、ディレクター職なので基本的に調整役を担っています。当社の場合、Hameeという会社の開発部や営業、カスタマーサポートなどから挙がってくる様々な要望を、自社のサービス(ネクストエンジン)に反映させるために、色々と調整しながら仕様を決めて、お客様のところに届けるまでの面倒を見るという感じです。必要に応じて社内だけでなく、社外とのコミュニケーションも行います。

編集部:飯田さんはご家族もいらっしゃるということで、今は小田原で一緒に暮らしているのですか?
飯田さん:はい、東京で働いていた時は小田原に家族を置いて、僕だけ上京するといったプチ単身赴任のような状態でしたが、今は戻ってこれたので一緒に暮らすことができています。それもありがたいですね。

多くの人が場所にとらわれずに働けるような未来を創っていきたい

編集部:実際に東京と小田原で働いてみて、違いを感じることはありますか?
飯田さん:時間の流れ方がだいぶ違うなと感じます。特にインターネット業界はトレンドの流れが速く情報源も東京が多いので、小田原まで届くのにタイムラグがあるというか、やはり東京の方がキャッチアップしやすいというのはあるかもしれません。

編集部:そういったタイムラグなどの課題を埋めるために工夫されていることはありますか?
飯田さん:自ら積極的に情報を拾いに行くというスタンスを大事にしつつ、こちらからもブログなどで情報発信するように心がけています。

編集部:今後のキャリアについて展望はありますか?
飯田さん:せっかくWEB系の仕事をしているので、もっと場所を選ばないような働き方ができないかなと考えています。現状、都心に仕事が集中していることから、地方在住者にとっては東京に行かないと仕事ができないという固定観念もあるので、そこを自分が切り開いていきたいなあと、ぼんやり考えています。

編集部:地方Uターンでの転職のモデルケースのようなイメージですか?
飯田さん:そうですね。僕自身が小田原出身なので、実際に東京から戻って来る時も、仕事大丈夫かなという不安があったので、そこをうまく解消できるような未来を創って行きたいなと思っています。

小田原は「落ち着いた環境で暮らしたい」という方におすすめしたい町

編集部:御社の他の方にも取材をさせていただきましたが、皆さんすごく居心地が良さそうでした。飯田さん自身はオフィスで特にお気に入りのところとかありますか?
飯田さん:少し特徴的な作りになっているので、周りの声とか結構聞こえてくるのですが、それが賑やかだなと思うこともありますし、騒がしいなと思うこともあります(笑)。そういったところも含めてこのオフィスの特徴かなと思います。また、オフィス内にはフリーエリアのような場所もあるので、気分転換に移動して作業することもあります。会社にいるという感覚よりは、自宅ではないけど働く環境がここにもあるという感覚でしょうか。

編集部:Hamee株式会社にフィットしそうなのはどのような方だと思いますか?
飯田さん:協調性がある方ですかね。調和を大事にする雰囲気があるので、パワフルでガッツ溢れるような人でも合うとは思いますが、我を通したがるようなタイプの方だとちょっと難しいかもしれません。いい方達ばかりなので、お互い信用し合って「こういうことをやろう」、「ああいうことができるかな」といったペースで話ができる方のほうが合うかなと思います。

編集部:それは小田原という土地柄のようなものもあると思いますか?
飯田さん:それもあるかもしれませんね。小田原はいわゆる牧歌的と言いますか、温和な人が多いので、ギラギラしすぎた方だと若干戸惑われるかもしれません。

編集部:これから移住したり働いたりする方に、飯田さんから見た小田原の魅力を伝えるとしたらどういったことが挙げられますか?
飯田さん:小田原は田舎でありながらも都内まで電車で1時間程度で行けますし、東京で働きながらぼんやりと海や山に行きたいなあと思っている方には、小田原は結構いいですよ。30代、40代以降の方も、家族と落ち着いた環境で暮らしたいと考えている方は、ぜひ小田原を検討してみてはいかがでしょうか。

編集部:結婚されて家族がいて、都会よりも自然があって落ち着いた環境で暮らしたいという方が合いそうですね。
飯田さん:そうですね。ただ、書籍や何か物を揃えたいと思った時に少し不便なこともあるので、ふらっと買い物に出かけられる環境がいいという方だと合わないかもしれません。小田原からだと横浜や藤沢、町田あたりに行く必要があるので、電車で50分ほどかかりますから。ネットで揃わないこともないですが、選択肢が限られますし。

編集部:小田原に住んでいる方は休日、どのような過ごし方をされているのですか?
飯田さん:
隣の鴨宮駅にあるショッピングモールや辻堂のテラスモールまで出かけたりという感じでしょうか。

編集部:平日に昼食を食べに行くこともありますか?
飯田さん:
社内に食堂があるので半々ぐらいですね。裏にコンビニもありますし、他部署の方と外食に行くこともあります。外食の場合は、東京よりも200円〜300円ほど安いですよ。

編集部:物価が安いのはいいですよね。最後に、東京で働く方にメッセージがあればお願いします。
飯田さん:ゆっくり過ごしたいという方は、小田原がおすすめですよ。